学科Ⅴ:施工
施工は、受験者全員にとって難しい科目です。
しかも近年は難易度が上がっているようです。
施工とは現場の話ですが、まず設計実務の人間で若い人はそんなに現場に詳しくありません。
実施設計をやっていても作業時間は確保したいし
現場との調整もあって実際に現場に行くのは大変な負担です。
現場に行っても、自分の担当の問題を解決することに精いっぱいで
ゆっくり見ることはできません。
そして、現場の管理をしている人も
施工全部は分かっておらず、自分のやってきたこと以外は
勉強しないと分かりません。
建築業界の分業化の弊害です。
でも、だからこそ試験の科目になっているという見方もできます。
皆知らないから最低限は現場のこと全体を勉強しようよ、ということだと思います。
施工も参考書の図説を読むことが重要です。
コツは、図で覚えることです。
自分で描かなくてもよいと思います。
参考書の図にクリアランスとか余盛寸法とかを赤丸で囲んだり書き込りするんです。
それを何度も見て覚えます。
特に杭の部分は、図説が無いと意味が分かりません。
コンクリートは暗記するしかありません。
鉄骨は比較的とっつきやすいです。
施工は、図で理解していないと
少し問題を難しく変えられただけで
全然わからなくなります。
私は一年目の7月の模擬試験で7点(25点満点)を取ってしまいました。
絶望しました。
でもそれは大手資格学校の直前模試で
本番より格段に難しい内容でした。
出来なくても無理のない難易度でしたが
それにしても7点はありえません。
でも、そのくらい施工は中身を理解していないと解けない科目なんだということを学びました。
施工も、計画環境と同じで、なかなか点数を稼げません。
取れて21点、悪くて16点15点という感じの科目ですのでなんとか耐え忍んでください。