学科Ⅲ:法規
法規は時間との勝負です。
近年は以前ほど時間が足りないことはないという見解もありますが
まだまだ時間との勝負であることに変わりはありません。
法規のコツは、法令集を見ないで解ける問題をいかに増やすかということと
問題を解く勘を養うということです。
法規は、法令集の持ち込みができますが
全選択肢で法令集を見てみては、全問解けません。
法令集を見ないで解ける問題を増やすコツは
法令を覚えてしまうことです。
覚えるのは定番の条文だけでよいですし
数値はだいたいでOKです。
正確な数値が記載してある場所を把握していれば十分です。
階段の蹴上げの規定寸法を全部覚える必要はありません。
でも階段の蹴上げ寸法のあの表を瞬時に引けるようになっていないといけません。
でも、ド定番の数値、例えば耐火の問題で5階建ての1階の耐力壁は「2時間耐火」だとか
木材の長期許容応力度は「1.1/3F」で短期は「2/3F」だとか。
そのような数値は覚えておくと、問題を解くのが楽になるし、実務上も役に立ちます。
なにも法令集を見て覚えなくても
過去問をやっていれば、定番の数値はいずれ覚えてしまいます。
最初は選択肢一つ一つで法令集を引いていたのが
少しずつ引かなくても解けるようになっていきます。
法令集を引かなくても解けるようになると
法規の問題を解くスピードが飛躍的に早くなります。
スピードが早くなると、法令集を引く時間を多く確保できるようになるため得点が伸びます。
また、問題を解く勘とは、怪しい選択肢がなんとなくわかるということです。
これも過去問をやっていれば身に付きます。
法令をやんわりと覚えていると
最も不適切な選択肢になんとなく違和感を感じます。
この違和感を感じることが法規の問題を解く勘です。
違和感を感じて問題を解けるようになると
文章を全部読まなくても、雰囲気で怪しい選択肢が分かるようになってきます。
これは勉強が進めば必ずそうなりますので、安心して過去問を解いてください。
法規は得点源になる科目です。
出来れば満点30点、悪くとも24点取りたいところです。
私は27点でした。
でも反対に構造で満点取るような人が足切りで不合格になるという不思議な科目です。