一級建築士試験ミニマル勉強法

平凡な人間が一級建築士試験に挑戦したらどうなるか?失敗や勉強のポイント、コツなどを紹介していきます。

学科試験不合格の原因

私が学科試験を不合格になった原因は下記の2つでした。

 

1.過去問しかやっていなかったこと

2.試験直前に模擬試験を受け過ぎたこと

 

1.について

 

過去問を2回3回とやっていると、答えを覚えてしまいます。

 

よく問題を考えずに、パターンで反射的に不適合の選択肢を探せるようになります。

 

そうすると、本当に理解していない問題も正解してしまい、解いたことのない問題や考えさせる問題、少し言い回しを変えた問題に対応できなくなってしまいます。

 

実際の学科試験の問題は、過去問とは少しだけ雰囲気が違います。

 

同じ内容を問うている問題でも少しだけ文言を変えてくるのです。

 

そうすると、パターンと違うのでとたんに解けなくなります。

 

それを防ぐためには、機械的に正答を当てるだけではなく、その問題の技術的背景を理解しなければなりません。

 

そのためには、分からなかった問題の解説を読むことはもちろんのこと、該当の説明を参考書の図説で読むことが効果的です。

 

図説で解説してくれている参考書は本屋でも売っています。

 

私は会社に5年くらい前のものが捨てられていたのでそれを拾って読みました。

 

何年か前のもので十分です。

 

新しいものは、新出問題の解説を追加してあるだけです。

 

定番の問題はずっと前から変わっていません。

 

とはいえ、問題の正答を機械的に当てるということにも良い効果があります。

 

やはり問題に正解すれば勉強が楽しくなるし、いつまで経っても不正解が続くと楽しくなくなります。

 

なので、よく言われる正答を当てることは良くないという説については、私は間違っていると思います。

 

最初は正答を当てにいっていいんです。

 

それで最初は不正解するんです。

 

で、たまに正解します。

 

正解すると少し嬉しくなる。

 

その成功体験を上手く使うべきです。

 

私は途中からゲームを攻略する感覚になっていました。

 

125点満点でスコアを競う建築クイズゲームです。

 

そのくらいポジティブに試験と向き合ったほうが効率が良いです。

 

苦しみながら試験に向き合う必要はありません。

 

楽しみながらやっても、苦しみながらやっても合格は合格です。

 

建築士試験は長い戦いです。

 

勉強期間も長くなります。

 

上手く自分を試験と向き合わせることが、勉強を長続きさせるコツです。

 

2.について

 

私は、1年目で必ず合格すると意気込んでいたので、模擬試験も気合をいれました。

 

模擬試験は本番の予行練習だから出来るだけ多くこなしたほうが良いだろうと思っていたのです。

 

1年目は、6月中旬に1回、7月に4回受けました。

 

週末の土日両方受けていた週もありました。

 

無料のものもあれば、一万円くらいで受けたものもあります。

 

でも、これは失敗でした。

 

なぜかというと、単純に疲れてしまうからです。

 

本番を想定した試験をやるにはかなりの集中力が必要です。

 

それを毎週やってしまい、エネルギーを使い果たしてしまったのです。

 

7月末の本番のときは、精神的にヘトヘトの状態だったと思います。

 

私自身は緊張しているし、大丈夫と思っていたのですが、今考えると日常生活も注意散漫になっていました。

 

私は本番の直前の夜、勉強の合間にコーヒーを入れようとしたのですが、普段なら何の問題も起きずに入れられるドリップコーヒーを手元が狂って2回こぼしてしまいどうやっても上手く入れられなくてコーヒーを飲むのを諦めたことがあります。

 

今考えると異常な状態です。

 

1年目の学科試験は、当日もあまり集中出来ず不合格になりました。

 

2年目は模試を一度も受けませんでした。

 

模擬試験は受けても1回で十分です。

 

 それも法規の問題を解くペースを掴むことを目的にするくらいのものです。

 

模擬試験に一日つかうなら参考書を一冊通して読む方が効果が高いと思います。